STORIES:OKUROJI

【PEOPLES】#6
店頭に立つのは長年のファン。今も一途に使い続けるレザーブランド店長

<small>【PEOPLES】#6</small><br/>店頭に立つのは長年のファン。今も一途に使い続けるレザーブランド店長<br>
ピープル

2020.12.17

TIDEWAY

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人の顔が見える店は、通いたくなる。名物スタッフがいる店ならなおさらだ。毎回OKUROJIの”人”にフォーカスを当て、生い立ちやこの仕事を選んだきっかけ、お店のことなど、その人の魅力に迫ります。第5回は、『TIDEWAY』スタッフの藤井千絵さん。

Photo:Mizuho Takamura  Text: Akane Imoto
 

実は学生時代からずっと使っていたブランドだった

雑貨が好きで、大学を卒業してからずっと販売職です。文具店やアパレルのショップスタッフを経て、3年前にTIDEWAYを企画する今の会社に入社しました。

TIDEWAYはレザーバッグや小物を中心に展開するブランドです。私自身は元々革についてこだわりがある訳ではなかったんですが、これまでの仕事を通して革に触れる機会も多く、「やっぱり長く使えるものっていいな」と自然と興味が沸いてきました。ブランド自体はインスタグラムをずっとフォローしていて、そこで求人を見かけて応募したのが入社のきっかけです。
 

実は学生時代からずっと使っていたブランドだった

きっかけはそんな感じなんですが、それ以外にも縁を感じていて…。

入社後に商品カタログを見ていたら、見たことある形の財布がいくつか載っていたんです。「あれ?これ家にあるな」と思って、これまで使ってきた歴代の財布4つを確認してみたら、全部にTIDEWAYと入っていました(笑)。ブランドにこだわるタイプではないので、それぞれ違うセレクトショップで購入したのですが、気づいたときはびっくりしました。高校生のときに初めて自分で選んだ財布までTIDEWAYで、そうとは知らずにずっとこのブランドを愛用していたみたいです。

カジュアル過ぎないからシーンを問わず使いやすい

TIDEWAYをちゃんと知るまで革小物のイメージは、ビジネス系かほっこり系どちらかの印象でした。でも、初めてここのスクエア型バッグを見たときにどちらでもないデザインもあるんだなと思って、そこでブランド名を認識しました。カジュアルではあるんですが、崩しすぎないので公私共に使いやすいです。仕事用バッグも探しに来たお客様も、「かわいいからやっぱりプライベートでも使う」と言ってくださる方が多いですね。当初は女性向けアイテムが中心でしたが、最近はユニセックスなデザインも登場しています。

カジュアル過ぎないからシーンを問わず使いやすい 藤井さんが持っているものと同じ型のアイテムたち。左端のキャメル色のバッグが一番初めに買ったNUME SHIKAKU TOTE 24,200円。その隣はCRUMPLE HALF L 24,200円。

今でもプライベートで使っているアイテムはほとんどTIDEWAYです。ショップ店員としては色鮮やかなアイテムにも挑戦したいんですが、使いやすさで選んでしまうので黒が多くなりますね。好みは入社前から変わらず、定番のNUMEとCRUMPLEシリーズがお気に入りです。

プレス兼務をきっかけに初めて持った名刺入れ。裏にポケットがあるのも選んだポイント。NUME ENVELOPE CARD CASE 5,500円。

同じ牛革でもなめし方によって質感が全然違うので、表情が全く違うのも革のおもしろいところですよね。革製品ってどうしても乾燥するので、クリームでの保湿はこまめにしています。その方が長持ちしますし。お客様には月1回のお手入れをおすすめしています。

年齢も服装の好みもさまざま。幅広いタイプの人が行き交う日比谷

年齢も服装の好みもさまざま。幅広いタイプの人が行き交う日比谷

9月にここがオープンする前は原宿店にいました。今も月の半分ずつでどちらかの店舗にいますが、環境の違いがあって楽しいです。10~20代中心の原宿店と違って、日比谷店はさまざまな年齢層の方が来られます。一番意外だったのが、日比谷店ではカラフルなアイテムが売れること。ビジネス向けに落ち着いた色が人気になるかと思っていましたが、ライムなどアクセントになるカラーを手に取る方が多いです。

月ごとのイメージカラー12色を展開するMONTHシリーズ。イタリア製のやわらかい牛革を使ったSHOPPER TOTE(MAR/LIME)16,500円はプレゼントとしても人気。

私はいま20代後半なんですが、日比谷店に来られる方のほとんどが年上のお客様。感度が高いお客様から、素敵な大人のコーディネートを学ぶことが多いのも日々の刺激になっています。

最近印象に残ったのは丸いバッグを合わせたコーディネート。ショルダー付きで、2WAYで楽しめる。NUME MARU SHOULDER M 20,900円。

当店では1万円以上お買い上げの方に、自分でタグに刻印してもらえるサービスを行っています。原宿店でもやっているんですが、リボン型のタグがあるのは日比谷店だけ。好きなアルファベットの版を選んで、濡らした革のタグに木づちで打ち込みます。一見、力が必要そうですが、女性でも簡単に打てますよ。

日比谷店は直営2号店としてオープンしましたが、ここでTIDEWAYを知ってくれた方も多くて、ブランドの可能性が広がった気がしています。これまでと全く違うジャンルの服装の方がいらっしゃることもあって、それもうれしいことの一つです。
TIDEWAYにはデザインや革の種類でテイストの異なるシリーズが20以上あります。定番だけでなく個性的なアイテムも揃えているので、どんな服装の好みの方でもきっと合うものが見つかると思います。ぜひ店頭にそのバリエーションを見に来て欲しいです。

PROFILE

藤井千絵(ふじい・ちえ)さん

神奈川県出身。文具店、アパレルショップの店員を経て、2017年に株式会社サンキ入社。現在はTIDEWAYプレスと直営店店長を兼務する。趣味はドラマ鑑賞。「恋愛ものはハラハラして疲れちゃうので、最近は刑事ものをよく見てます!」。好きな芸能人はHey! Say! JUMP(グループ推し)。カレー好きでランチは専らカレー。OKUROJIで行きたいお店は最近オープンした「焼貝 あこや」。

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